
真琴「祐一、ここが祐一が言ってたお姫様ごっこ用の「不思議なお城」なの?」
祐一「そうだ。こないだのマンガにも出てきただろ?お姫様と王子様が会うのはお城の中って
決まってるんだ」
真琴「んー、でも何か中味はちょっと違う。なんか狭い部屋ばっかりだしベッドとお風呂しかない〜」
祐一「ってこら、勝手に他の部屋まで覗くなっ!」
真琴「だってお城の中ってお姫様と王子様の二人きりじゃないの?何か他の人も一杯入ってるよ。
さっきも裸の男の人が何か睨んでたし」
祐一「あー、あれは使用人だ。セバスチャンとかチネッテとかが入ってるんだよ」
真琴「ふーん。セバスチャンとチネッテって仲良しなんだ。ねえねえ、じゃあお姫様ごっこは
これからどうすればいいの?」
祐一「お姫様は、王子様のためにお風呂で身体を清めて来るんだ」
真琴「・・・祐一、また勝手に入って来ようとしてるんでしょ」
祐一「王子様はそんな事はしない。お姫様が出てくるのを静かに待ってるもんだ」
真琴「勝手に入ってきたらヒドイんだからねっ」
さて、あとは真琴が風呂から出てきたあとにどうやってコトに持ち込むかだな。
まあ真琴のことだから適当に騙し続ければ何とかなるだろ。
「お姫様はこんな風にするもんだ」って教えるためにレディースコミックも持ってきたしな。
・・・それにしても真琴の裸もしばらく見てなかったな。勝手に入ったらまた逃げ出すだろうが、
こういう宿には便利なマジックミラーがあるはずなんだよな。このカーテンを開ければバスルームの
中が・・・・。
お、ちょうどシャワー中か。こいつ相変わらず胸小せえな〜。でも尻のあたりなんかは小ぶりで
締まってるのがちょうどいい感じだな。ふむふむ。
しかし何でこいつ怖い顔でこっちの方見てるんだ?自分の裸を鏡で見るのにそんなに真剣な顔
しなくてもいいだろうに・・・あれ、血相変えて出口に走ってきたぞ。
真琴「祐一のスケベ!甲斐性なし!ガラスの向こうから人の裸ジロジロ見てるなんて信じられない!」
そんなの「家族のスキンシップ」でさえない、ただの変態よっ!」
しまった、これってただの素通しのガラスだったのか。
祐一「いや、俺が知ってる王子様はこういう風にお姫様の品定めをだな・・・」
真琴「馬鹿っ!もう祐一の言うことなんか信じない!嫌い!帰る!」
祐一「まておい、そんなカッコで外に出るなっ!」
頭に来た真琴は素っ裸のまま廊下に飛び出し、俺がそれを追いかけて取り押さえるのを他の部屋の
利用者が面白がって集まってきたりしてえらい騒ぎになってしまい、俺たち二人は『鶴木夜』を
当分のあいだ出入り禁止になった。
しかし他の人間ならともかく、真琴のことだから後日の肉まん食べ放題ですっかり機嫌を治して
くれたのは言うまでもない。
さて、次はどんな手で連れ込むか・・・・
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